5月18日  有名人レビュー

 

今回も松下幸之助についてお話しさせていただきます。

松下幸之助は言わずと知れた経営の神様として有名ですが、膨大な数の会社を作り、
総資産額は5000億円とも言われています。

また発明家としても知られており、私たちの今の生活に必要な様々なものを発明して来ました。

 

当然そんな素晴らしい業績を残すまでには、様々な試練もありました。

その試練の数も相当なものでしたから、私のような凡庸な人間からするとどうやってそれを乗り越えて来たのだろうと興味を超えて不思議に思えてしまうのです。

でもよく調べて見るとそこには常人には考え難い、しかしなるほどと思える素晴らしい信念と生き方が見えて来ました。

 

数ある試練の中の2つの例を見てみましょう。

 

1つはあまりに急激に業績を伸ばしたことで、税務署に調査に入られることになった時のことです。
松下幸之助は正直に申告していたので、何ら動じることなく調査に臨んだ。ところが、見解の相違があって、申告以上に利益が上がっていると言う。そうなると心配になった。2晩ほど眠れぬままに思案しているうちに、ふと「自分の金だと思うから、悩みも起きるのだ」と悟った。翌日、3日目の調査の時に、すっきりした気持ちで「よく考えてみると、このお金は全部国家のものです。必要なだけ取って下さい」と申し出た。すると、「そんなにまでしなくても」ということになり、調査は簡単にすんでしまった。』

もう一つの方は、

『日本経済の急速な安定を図るため、昭和2312月の経済安定九原則に続き、翌年3月には、ドッジ・ライン(超均衡緊縮予算)が強行された。

これにより、インフレは一応抑制されたが、金融の引き締めによる資金難、購買力の低下は一層進行し、中小企業の倒産が相次いだ。松下電器も支払手形の決済にこと欠く苦境に追い込まれた。

すでに過去3年間赤字経営が続き、危機に立たされた昭和241月の経営方針発表会で、松下幸之助は「われわれが産業人であるならば、これだけの人の働きの成果を黒字にもっていき、国家の繁栄、社会の繁栄、従業員の生活向上になるような成果ある仕事をしなければならない。そうでなければ、あってかいない存在であると考える。あってかいない存在であるならば、松下電器解散してもよいと思う」とまで訴え、全員の奮起を促した。
そのことで社員は一致団結し、物が売れない時代にどんどん販売力をつけていき、危機を脱した。』

この二つだけを見ても、どうにもならない究極の立場に追い込まれると、松下幸之助は全てを捨てる覚悟を決めるのがよくわかります。

時代の違いはあるにせよ、心の奥底にあるのは無私の精神なのだと思います。

私利私欲に走る私などとは全く器が違います。

本当に素晴らしい人物だったのだなと心から尊敬しています。

これからもこの経営の神様、松下幸之助のエピソードを毎週少しづつ紹介していきたいと思います。


松下幸之助2

 

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